グループリーグ:クロアチア−ドイツ

まずドイツだよドイツ!
オレは元々ガッチガチの体力勝負でファンタジーの欠片も感じないドイツのサッカーが嫌いだったんだよ。サッカー見始めた当時のドイツってまんまそんな感じだったしね。クラブレベルではトップメラーのレバークーゼンとか楽しめるチームはあったけど。

いや、ビックリしたよ。アレがドイツか!?
中盤にテクニカルな選手も増えてるし、スピード感がある。そしてきっちり崩そうとする意図を感じる。ビアホフに放り込んでるだけだった当時とは雲泥の差がある。
クリンスマン→レーブの系譜が残した最大の功績はドイツサッカーのメンタルを変えたことじゃないだろうか?


そしてそんな変貌を遂げたドイツを上回ったのがクロアチア
モドリッチクラニツァールラキティッチの若手3人のテクニックは素晴らしい!旧ユーゴスラビアの選手はこうだよな!と久しぶりに思わせてくれる存在。やっぱり旧ユーゴのビッチは超絶テクニシャンじゃないとな!
しかもそんな攻撃的なタレントを揃えてなおかつ、運動量をキープし、チームとしてのバランスを崩さない。代表でよくここまでのチームを作り上げたもんだよ。
あとオリッチをワントップに据えたシステムっていうのは日本の監督・コーチは参考にするべきだと思うよ。多分オリッチなんてFWとしての純粋な能力はEUROでは中の上程度だと思う。
でもスペースを作り、パスを引き出し、中盤のタレントを存分に活かしていた。別にFWが点を取る必要はないんだよ。ひところヨーロッパの中堅クラブでワントップにして中盤の選手が点を取るっていうサッカーが流行った。*1
日本ではFC東京時代の原博美が実践してた。まぁこのサッカーって結構ムラがでちゃうんだけどねw



口 口 口


さて今後の展望。
2連勝したクロアチアはおそらく首位通過するはず。レギュレーションが欧州風*2なら首位確定。QFの相手はチェコかトルコ。トルコ相手だとスペクタクルな撃ち合いが見れそうだな。
ドイツもGLは突破するだろう。開催国とはいえオーストリア相手に負けることもあるまい。となると相手はポルトガル、サイドの主導権をどちらが握るかだろうなー。ラームのオーバーラップはかなり効いてたからね。ポルトガルのウイングはどの選手も両サイドこなせるからやっかい。ラームのサイドにC・ロナウドをぶつけてこられるとドイツのサイド攻撃の威力は半減する。

*1:エンポリとかベティスとか。

*2:当該チーム同士の対戦成績で決まる